0226:ritsu & bucci:Honey Groove:下北沢MOSAiC

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 5ヶ月ぶりのMOSAiC。雨模様の街そのままに、スモークに煙るステージ、仄かな陰影の照明、白壁に映るモノクロの映像。そんな視覚情報に5ヶ月前の夜の記憶がリンクする。ritsu soloが、優しい闇で全てを包み込む深い海へとベクトルを向けた夜でした。月明かりさえ眩しく感じられるような世界。
 視野いっぱいに広がるダウンコントラストの世界に似つかわしく、音の方もこれまでに以上に深く揺れる繊細な感情や葛藤が見えそうでした。静かで美しく切なく、だけどどこにも無理のない等身大な空間でした。闇と光、無と有。混沌の中にある感情は、普遍的なものとして聞こえてきて自分にもシンクロする。やっぱり泣きたくなったけれど、でも嫌な涙じゃなかった。
 小難しい言葉を書きたいわけじゃないのだけど、大事なライヴだったので思ったままに書いてみた。でも音がどんなに深くシリアスなものだったにしろ、全部終わってから自分が考えていたのは、「混沌」と「宇宙」は対義語だけど、相反するのでなくやがて「混沌」から「宇宙」が生まれるのだという、その先の世界についてだった。だって、終演後にバーで雑談していると、楽屋から聞き馴染んだ大きな笑い声が聞こえてくるのです。その夜を全力で楽しんでいる声。ああ仲間って素晴らしい、と心強く頼もしく思いながらずっとその声を聞いていました。いい夜でしたね。

■ セットリスト disorderlyさまより無断借用
 Waiting SE:magmaflow?neomagma?
 01. (新曲)
 02. 穴だらけの空
   -
 03. shinkai
 04. 夜歩き
   -
 05. wolf
 06. to and fro
 07. affection

■ 衣装・機材
 今回の衣装もお揃い。裾出しホワイトシャツで前回よりややカジュアルダウン。
ritsu アイロンの効いた白シャツを着て、インナーには黒地に白ベタプリントのTシャツ。広め襟ぐりに三つ釦のデザイン。ボトムは厚手のシンプルスリムな黒パンツと、ラバーもコットンも黒のハイカットシューズ。R的手配にも親切に応えたy氏(いいヒトだ)の参上で、今回もヘアメイクはベスト☆ 金色トップの髪は、右鬢をタイトに纏め全体を左側へ立てて流すスタイル。色味は抑えつつキラキラな陰影の目元。/ギターはブロンド、アンプは今回も持ち込み無しで、ハコの65TwinReverb+JCM900 4100+1960A。最近はMarshallがお気に入りらしい。エフェクターは新展開あり。104Z(初期ロゴ)が登場でアナログ強化。mooger×twinfacorをメインにしたアナデジな音作りで、音の層の豊かさにぽーっとなりました。全体分量は変わらずボード2枚分。ファズはシューゲの方、しかし踏まなかった。赤デジテックも踏まなかった?ボコーダーはTCの方。扇風機なし(!)。
bucci 白いシャツの中に白いT。首に黒×グレーのサマーマフラーをグルグル。ボトムが真っ赤なパンツでロックテイスト。シューズはナイキ黒。/トランペット2本。エフェクターはBossのコンパクト2つ(RV?とPS5?)とレンタルEX-7。無線システムはShure。

■ セット
 カミにritsuさん、シモにbucciさん、センター後方に無人ドラムセット、その前に水槽。MOZAiCの白壁いっぱいにトーンダウンされた南国の海の映像。字幕はご愛嬌☆(笑。

■ メモ
 諸事情で朝イチ移動。5時半起床なんて遠征の時でなきゃ絶っっ対しない(-_- 買い物とカフェと花屋さんでまったり時間を潰して、昼下がりに友人と合流。フィギュア観戦しながらリツトーク、何て贅沢な時間でしょう。ひとりぼっちより断然時間が早かった。車中(?)のギタリスト様よりひとこと通信☆もあってキャアキャア。 1人ずつ知人が増えて、18時半。いよいよ入場。長い一日の本番が始まります。

 トップは蟲ふるう夜|こ、女の子Vo.のアルトが迫力ありました。次がman!ac stud!o、何故かインストと思い込んでましたが実際はギターボーカル。曲がK.I.さんぽいと巷で大盛り上がり。

 3番手にritsu & bucci。転換のBGMがいきなり素敵。magmaflow?neomagma?(タイトル未確認)ではないですか。静かに熱く空気が揺り動く中、ステージが手早く整えられていく。マジシャン'sテーブルと卵入り水槽が持ち込まれ、背景に海中景色が映し出され、不思議な浮遊世界が出来上がる。カミテに広げられたエフェクタケースのフタがパカリ。はっ。moogerfoogerが細胞分裂!(違。 (あれ何?何?)とヒソヒソ。(→104でした)
 SEが変わりパーカッションのループ曲になり、やがてスタンバイ完了。ハコスタッフさんがPAさんへライトをクルクル。合図を受けてギターがフェイドイン、SEがフェイドアウト。
 最初にデジタルからこぼれた音が穴だらけ~っぽいと思ったのだけど、始まったのは短い3音フレーズがゆったりと重なっていく別の曲でした。wolfの新アレンジかしらと探りながら聴いていたら、途中ピッチが上がって可愛い印象になり、その後またゆったりに。新曲でしたよ。アナログとデジタルの入り混じった温度差が面白く、心地良いです。
 ritsuさんがシモテへ行ってbucciさんと内緒話をして笑い合う。それから始まったのが穴だらけの空。キラキラギターと朗らかトランペットの掛け合いがとても楽しくて大好きです。スキップするように踊る客席。ドラムセットの後ろに回り込んだritsuさんが、ドンドン…とバスを踏むのは前回のビックリ要素でしたが、今回はbucciさんまでハットを踏んでました。忙し~!楽し~!o(>ヮ<)o ラストは2人でアイコンタクトしてニコーッ。その笑顔のまま視線を下ろした律さんが、ネックを擦ってギュウゥンッで〆。大切に切り取っておきたいような温かいシーンでした。
 MCを挟んでチューニングを済ませ、次のブロックへ。bucciさんがトランペットの先を水槽へ差し入れ、ぶくぶくぶく。すると泡から洩れた音が♪プワプワプワ。今回は他の音をオフにした状態でのパフォーマンスだったので、超アナログエフェクターの不思議な効果音がよく聞こえてました。ステージも前回より高いので後ろの方にも見えてたかな?(disに画像あり) 曲は勿論shinkai。♪flow up, flow up, flow up. ぶくぶくぶく。優しく微笑んでる月を目指して、真っ直ぐに上っていく美しい深海魚。彼をこっそり見つめてる海の沫になった気分で聴いてました。ラストのぐるぐるバーストが好き。
 しゃがみ込んだritsuさんがメモを覘いてtwinfactorのスイッチを手でカツカツカツン。わぁい夜歩き!個人的にこの夜一番印象的だった曲です。すごくパッションのあるアレンジになっていました。bucciさんがカッコいいったらないの。トランペットの奔放な咆哮。律さんの無機質で不可思議なメロも、ラストには激しい轟音になって噛み付く。ロマ音楽みたいな熱さと切なさが胸にグッときました。打楽器は上手く入れなかったこの楽曲に、ラッパがこんなにハマるだなんてね。ホント化けたなぁ。初披露の時の息を呑むほどに妖しい煌きは未だ忘れがたいのですが、今回のアレンジは別物として同じくらい圧倒的でした。いつかまた聴けたらいいです。〆の♪ピーン と澄んだ高音に抜ける瞬間が神です。
 2度目のMCタイム。ココ笑ったわー。ritsuさんが汗を流しながら「ステージ上が暑いってことは、もう冬も終わるってことなんですね。」扇風機がないからでは?(こそっ。その後「オリンピックとか季節ネタを話した方が良いのかな?」とステージ上の2人でしばらく雑談風。bucciさんが「花見は」と言い始めると、それをお客さんに告知するritsuさん。和んで良かったのですが、そのゆるゆる具合に「自分で言っといて(次の曲に)入りづらい…。」自らダメ出しするritsuさんでした。笑。
 静かにそぅっと聴かせてくれたのはwolfでした。月明かりに守られて優しい眠りに誘われるような澄んだ空間。ritsuさんがモニターに座って弾いてたのはこの曲ですよね。目の前で弾かれている音と鳴っている音を追いかけていると、ふわーっと胸がいっぱいになりました。この日は夜歩きとこれの2曲をセンターでサービスでした。
 ♪ファァン とペダルで遊ぶbucciさんのイントロダクションから、次はto and fro。リフレインではなく歌から始まるソロver.ですが、この日は歌い出しの♪三日月の夜… が生声でドキッとしました。ソロver.は、楽器がたくさん鳴ってキラキラしているバンドver.とは全く印象が違って聴こえます。優しい音と歌がまっすぐ胸に届く。パーソナルな感情がより強く伝わって、切なくて苦しくなる。孤独に凍えた人を優しく包んで癒してくれるお月さま。次こそは、伸ばした手がちゃんと三日月に届きますように。
 「最後の曲です。affection。」ritsuさんが告げると、bucciさんのトランペットが間と余韻を聴かせる感じで響き出す。アダルティーな世界に酔います。ritsuさんは、bucciさんを引き立てるように、ポロロポロロとコードを合わせていく。bucciさんをジッと見つめてタイミングを計る様子が好き。最後はお互いセンターに寄り合って、隣り合ってフィニッシュでした。
 それぞれ楽器を置いた後、再び双方スーッと近づいてニッコリ笑って握手。いいライヴ!この2人のセッション、これで終わりだなんて勿体ないよー!と思っていたら、次のロケッツ(0322@新宿MARZ)にbucciさんがゲスト搭乗だそうです(喜。何が聴けるのでしょう。楽しみです。

 イベントは、この後ロケンロールなThe Band Name Isがトリを務めてました。終演後の私ときたら、MOSAiCバーでまたーり(-23:30)→カフェに移動してまたーり(-01:30)→サイゼに移動してまたーり(-05:00)→解散。お父さんお母さんごめんなさい。こんな一日が私は大好き。

■ 持ち帰り
 物販なし。フライヤーなし。チケットあり。いただき物にピーナッツ(♪)。

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